2020/02/28(金)
女性特有の腰痛【骨盤輪不安定症】産後から出てしまった腰痛
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こんにちは!
町田・相模原で唯一の【腰痛専門】整体院カイルです^ ^
今回は女性にしばしばみられる腰痛の【骨盤輪不安定症】についてお話しします。
骨盤が緩むといった表現がされますが、この状態は骨盤輪不安定症です。
腰痛の訴えでご来院される女性の患者様の中には、
腰自体に運動制限や理学的所見などがみられないけど、骨盤周りに痛みや不安感がある方がいらっしゃいます。
自覚症状としては、骨盤周り、特に仙骨や恥骨周囲にズキっとした痛みがあります。
この様な方は骨盤輪を形成する、仙腸関節や恥骨結合に異常な可動性(緩み)を有している可能性があります。
〜骨盤の構造〜
骨盤は仙骨・腸骨・坐骨・恥骨からなる骨盤輪 (pelvic ring)を構成しています。
体重とそれに対抗する下肢からの床反力は骨盤のringによって打ち消し合います。
特に後方の左右にある仙腸関節2点と前方にある恥骨結合の1点の合計3点で負荷を受けます。
この骨盤輪の3点の内、1点でも崩れると、他2点に影響を及ぼしてしまい痛みや不安定感を引き起こします。
特に妊娠中にはエストロゲン、プロゲステロン、リラキシンなどのホルモンが分泌されることによって、恥骨結合、仙腸関節などの靭帯に緩みが生じます。(これは骨盤を開き、出産しやすくするため)
この時の緩みによって骨盤輪が不安定になることで症状が引き起こされます。
女性は男性に比べ、骨盤の前後径が大きいにも関わらず仙腸関節、恥骨結合の面積が狭いのも影響しているとされています。
〜評価基準〜
①腰仙部あるいは恥骨結合部の疼痛
②恥骨結合、仙腸関節の圧痛
③恥骨結合、仙腸関節への局麻で症状が軽快する
④骨盤負荷テストが陽性
(Ganenslen test、Newton test、Patrick test)
⑤片脚起立でのレントゲン撮影で恥骨結合部に2mm以上の可動性がある
上記5項目の内4項目以上当てはまる
・Ganenslen test
・Newton test
・Patrick test
〜改善方法〜
妊娠中の方の場合は、ホルモンの影響が大きいので改善に少々時間がかかる場合があります。
出産後から骨盤周囲の痛みや不安定感が出現した場合は適切な姿勢と動作を獲得することが大切です。
また、体幹部や殿部の筋肉を強化することも骨盤を安定化させるために必要不可欠です。
仙腸関節に関しては緩む方向と締まる方向がありますので、手技を用いて緩んだ関節の適合を良くしていくことが可能です。
骨盤周りの痛み、不安感にお悩みでしたら、
町田・相模原で唯一の【腰痛専門】整体院カイルにご相談ください^ ^
女性に多い産後の腰痛【骨盤輪不安定症】